「自分たちで自分たちを作る」というコンセプトを体現する(G)I-DLE(アイドゥル)。メンバーそれぞれが楽曲・ビジュアル・ステージ演出に深く関わるこのグループは、香りの選び方にも同じ哲学が貫かれています。
この記事では、Vlive・雑誌インタビュー・アンバサダー就任発言など、一次情報として確認できた発言をもとに、5人の愛用香水を整理しています。
本記事で取り上げる香水は、本人発言(Vlive・雑誌インタビュー・公式アンバサダー就任時のコメント)または動画・写真での使用確認をもとに掲載しています。根拠が弱いものは「推測」と明示しています。
- ミヨン(MIYEON)の愛用香水①メゾン ルイ マリー『No.04 ボワ ドゥ バランクール』
- ミヨン(MIYEON)の愛用香水②ジミー チュウ『I Want Choo(アイ ウォント チュウ)』
- ミヨン(MIYEON)の愛用香水③ナルシソ ロドリゲス『Poudree(プドゥレ)』
- ミンニ(MINNIE)の愛用香水①バイレード『Inflorescence(インフロレッセンス)』
- ミンニ(MINNIE)の愛用香水②プラダ『Paradoxe(パラドックス)』
- ソヨン(SOYEON)の愛用香水①ディプティック『34 Boulevard Saint Germain(サンジェルマン34)』
- ソヨン(SOYEON)の愛用香水②ディプティック『L’Eau Papier(ローパピエ)』
- ウギ(YUQI)の愛用香水①タンバリンズ『Perfume 7(セブン)』
- ウギ(YUQI)の愛用香水②ジョー マローン『English Pear & Freesia(イングリッシュ ペアー&フリージア)』
- シュファ(SHUHUA)の愛用香水①クロワーパンド『1315 TABOO(タブー・ピーチ)』
- シュファ(SHUHUA)の愛用香水②クロワーパンド『1397 Enchanted(エンチャンテッド)』
- 5人の香水を並べると、(G)I-DLEの「香りのセルフプロデュース」が見えてくる
ミヨン(MIYEON)の愛用香水①メゾン ルイ マリー『No.04 ボワ ドゥ バランクール』
ELLE KOREAの公式YouTube企画「What’s in my bag」で、ミヨン本人がバッグから取り出して紹介した一本。「大人っぽくなりたい時に使う。スパイシーだけど落ち着くウッドの香りが好き」と発言しており、2022年頃から継続的な使用が確認されています。
メゾン ルイ マリー『No.04 ボワ ドゥ バランクール』の香り
- トップノート:スパイス・シダーウッド
- ミドルノート:パチュリ・サンダルウッド
- ラストノート:ウッディ・アンバー
つけた瞬間はスパイシーな刺激がありますが、時間とともにサンダルウッドの温かみが前面に出てきます。最終的にはアンバーが柔らかく残り、肌に溶け込んだような落ち着いた余韻になります。
ミヨンが「i-dleのコンセプトが強くなった時期に、自分の気分を高めるために選んだ」と語っていることとも一致します。ステージに向かう前の「武装の香り」として機能しています。
カリフォルニア発のニッチブランドで、日本でも入手可能。15mlのトラベルサイズがあるため、まず試したい方にはそちらがおすすめです。甘さがなくウッドの深みが際立つため、男女問わず使いやすい香りです。
ミヨン(MIYEON)の愛用香水②ジミー チュウ『I Want Choo(アイ ウォント チュウ)』
2023年よりJimmy Chooのグローバルアンバサダーに就任したミヨン。就任インタビューで「纏うだけで自信が持てる。グラマラスで遊び心がある香り」と発言しています。レッドカーペットや授賞式など、正式な場で愛用していることが複数の動画から確認されています。
ジミー チュウ『I Want Choo』の香り
- トップノート:ピオニー・フリージア
- ミドルノート:チュベローズ・ジャスミン
- ラストノート:アンバー・ムスク
開いた瞬間のピオニーの華やかさが印象的で、チュベローズの甘くリッチなフローラルに変化します。最後はアンバーの温かい甘みがやわらかく残ります。甘すぎず、華やかさの中に品があります。
「強さ」と「しなやかさ」を兼ね備えたミヨンのステージイメージと重なる、グラマラスなフローラルです。
アンバサダー発言は広告文脈に含まれますが、ミヨン本人がステージ裏でも携帯していることが映像で確認されており、単なるプロモーション以上の愛用品と判断できます。華やかな場に合わせる一本として手に取りやすい香りです。
ミヨン(MIYEON)の愛用香水③ナルシソ ロドリゲス『Poudree(プドゥレ)』
メンバーのミンニが「ミヨンからおばあちゃんみたいな落ち着く匂いがする」とラジオ・SNSでコメントしたことで話題になった一本。ミヨン本人も「このパウダリーでクラシックな香りが気に入っている」と発言しており、宿舎での日常使いが確認されています。ただし商品名の特定はファンによる検証に基づいているため、推測を含みます。
ナルシソ ロドリゲス『Poudree』の香り
- トップノート:アイリス・ローズ
- ミドルノート:パウダリーフローラル
- ラストノート:ムスク・サンダルウッド
名前の通り、粉をはたいたようなパウダリーノートが特徴です。アイリスのクラシックな冷たさと、ムスクの温かみが絶妙に共存します。「懐かしくて落ち着く」という印象はまさにこの香りの核心で、ミンニのコメントも納得できます。
ステージやレッドカーペットでは強さを纏い、プライベートでは上品な素顔に戻る。3本のうち最も「素のミヨン」に近い香りです。
商品名の直接的な言及は確認されていないため、「推測を含む情報」として参考にしてください。ただしパウダリー・クラシック系という方向性はミヨン発言と一致しており、信頼度は高めです。
ミンニ(MINNIE)の愛用香水①バイレード『Inflorescence(インフロレッセンス)』
I-LOG #24「What’s in MY BAG」および複数の雑誌インタビューで繰り返し登場する、ミンニの「人生香水」。「何本リピートしたか分からない」と発言しており、デビュー当初から現在(2026年)まで継続的な使用が確認されています。メンバーの間でも「ミンニ=この香り」として認識されているほど、彼女のアイデンティティの一部になっています。
バイレード『Inflorescence』の香り
- トップノート:ホワイトフローラル・フリージア
- ミドルノート:ローズ・マグノリア
- ラストノート:ムスク
花畑の真ん中に立ったような、透明感のある白いフローラルが特徴です。甘すぎず、青すぎず、「花そのもの」の清潔な美しさがあります。時間が経つにつれてムスクが加わり、肌に溶け込むような柔らかい余韻に変わります。
タイ出身で国際的な感性を持つミンニらしい、洗練されていながら誰にでも好まれる普遍的なフローラルです。
「何本もリピートしている」という発言通り、デビューから長年にわたる愛用が確認されている信頼度の高い一本。まず試したい方は、お試しサイズ(1.5ml前後)から始めると安心です。
ミンニ(MINNIE)の愛用香水②プラダ『Paradoxe(パラドックス)』
2024年よりPRADAのアンバサダーを務めるミンニ。Vogue Koreaインタビューおよびブランドイベントで「自分らしさと変化を同時に感じさせる香りが、今の自分に合っている」と発言しています。ファッションウィークや海外スケジュールでの愛用が確認されています。
プラダ『Paradoxe』の香り
- トップノート:ネロリ・アルデヒド
- ミドルノート:ジャスミン・イランイラン
- ラストノート:アンバーウッド・ムスク
フレッシュなネロリで軽やかに始まり、ジャスミンのリッチなフローラルへと変化します。ラストはアンバーウッドの深みある甘さが残り、「軽やかなのに重厚感がある」という逆説的な構造が特徴です。
インフロレッセンスの純粋なフローラルから一歩進んだ、深みと複雑さへの自然な成長として位置付けられます。
アンバサダー発言であることを踏まえつつも、ミンニ自身の言葉でこの香りへの共鳴を語っており、単なる宣伝以上の愛用として扱っています。インフロレッセンスを長く使ってきたミンニが次に選んだ香りとして、両者を揃えて試すのがおすすめです。
ソヨン(SOYEON)の愛用香水①ディプティック『34 Boulevard Saint Germain(サンジェルマン34)』
Marie Claire Koreaの「MY 10 FAVORITES」企画で本人が紹介した一本。「一度ハマるとそればかり使うタイプ。この香水は空になったボトルが何本もある」と発言しており、2021年頃から継続的な愛用が確認されています。「曲作りのインスピレーションを助ける」とも語っており、創作活動と深く結びついた香りです。
ディプティック『サンジェルマン34』の香り
- トップノート:ローズ・ゲラニウム
- ミドルノート:クローブ・シナモン
- ラストノート:ウッディ・ムスク・パチュリ
ローズとゲラニウムの複雑なフローラルから始まり、スパイスの刺激が加わります。最終的に重厚なウッディとパチュリの土っぽさが残ります。「好き嫌いが分かれる」という意味でも、個性を最優先するソヨンらしい選択です。
パリのサン=ジェルマン大通りをイメージした香りで、作業室に籠もって曲を作る孤独な時間との親和性が高い、重厚で知的な一本です。
万人受けする香りではありませんが、「使い切るほど好き」と言わせるほどの深みがあります。デスクワークや集中したい時間に特に馴染みやすい香りです。まずはサンプルで試すことをおすすめします。
ソヨン(SOYEON)の愛用香水②ディプティック『L’Eau Papier(ローパピエ)』
W Korea 2024年インタビューおよび香水愛用者特集で言及された、近年の愛用品。デスク周りや打ち合わせの場での使用について語っており、「仕事の場の香り」として意識的に選ばれていることが確認されています。
ディプティック『L’Eau Papier』の香り
- トップノート:ライスパウダー・ホワイトムスク
- ミドルノート:ペーパーノート・ミネラル
- ラストノート:ウッディ・ムスク
紙にインクが染み込む瞬間のような、静謐でミネラル感のある白さが特徴です。主張しすぎない透明感で、デスクワークの空気によく馴染みます。時間が経ってもほぼ印象は変わらず、静かに肌の上に残ります。
「真っ白な紙から創作を始める」ソヨンのスタイルと、紙とインクの香りを表現したこの一本の一致は、偶然ではないと感じさせます。
サンジェルマン34が「情熱の香り」なら、ローパピエは「知性の香り」。2本ともディプティックというブランドへの深い信頼が感じられます。香りの主張が少ないため、職場や学校など場所を選ばず使えます。
ウギ(YUQI)の愛用香水①タンバリンズ『Perfume 7(セブン)』
TAMBURINSの2025年ブランドイベントおよびラジオ番組での直接発言をもとにした、本人確証の一本。「私の番号は7番!」と番組内でブランド愛をアピールしており、自身のラッキーナンバーと重ねて愛用しています。中国での個人活動やプライベートでの使用も確認されています。
タンバリンズ『Perfume 7』の香り
- トップノート:シトラス・グリーン
- ミドルノート:フローラル・ムスク
- ラストノート:ウッディ・アンバー
TAMBURINSらしい洗練されたウッディベースに、柔らかなフローラルが溶け込む構成です。最初は爽やかなシトラスで始まり、時間とともにムスクとウッドの落ち着いた余韻に変わります。ニッチでありながら、親しみやすいアーバンな印象があります。
ウギの明るく豪快なキャラクターと、香り選びのピンポイントなこだわりが同居する、チャーミングな一本です。
韓国発のニッチブランド・TAMBURINSは日本でも入手可能になってきています。「数字7への思い入れ」という個人的なエピソードを持って選ばれた香りは、ウギさんらしい「自分だけの意味づけ」の好例です。
ウギ(YUQI)の愛用香水②ジョー マローン『English Pear & Freesia(イングリッシュ ペアー&フリージア)』
バラエティ番組「Learn Way」での私物確認をきっかけに広く知られた定番品。バッグの中に入っていることが多く確認されており、「ファンからのプレゼントもこの香りが一番多い」とされるほど、ファンの間でも認知されています。現在はPerfume 7への移行が見られますが、以前からの愛用品として今も語られています。
ジョー マローン『English Pear & Freesia』の香り
- トップノート:洋ナシ・フリージア
- ミドルノート:ローズ・ホワイトフローラル
- ラストノート:パチュリ・ウッディ・ムスク
ジューシーでみずみずしい洋ナシと清楚なフリージアが織りなす、明るく爽やかなフルーティー・フローラルです。時間が経つにつれてローズが柔らかく加わり、ムスクの温かみで落ち着きます。万人に愛されるジョー マローンの代表作の一つです。
ウギのフレッシュで親しみやすいキャラクターに自然に重なる、「誰もが好き」と感じるバランスの良い香りです。
ジョー マローンはレイヤリング(重ねづけ)が公式推奨のブランド。単体でも使いやすく、香水初心者にも入りやすい一本です。ウギさんの「以前の定番」として、Perfume 7と比較しながら試してみるのも面白い楽しみ方です。
シュファ(SHUHUA)の愛用香水①クロワーパンド『1315 TABOO(タブー・ピーチ)』
2024年8月よりKLOWER PANDOR(台湾発の香水ブランド)のアンバサダーに就任したシュファが「SHUHUA PICK」として自らセレクトした一本。就任インタビューで「あまりに強い香りは苦手。自分自身の肌の匂いと混ざって自然に香るものを選んだ」と発言しており、台湾への帰省時やリラックスタイムでの愛用が確認されています。
クロワーパンド『1315 TABOO』の香り
- トップノート:ピーチ・シトラス
- ミドルノート:フローラル・フルーティー
- ラストノート:ムスク・ウッディ
熟れた桃のように柔らかく始まり、フローラルが加わりながら肌に溶け込んでいきます。「TABOO(禁忌)」という名前に反して、実際の印象は驚くほど清潔で透明感があります。ムスクのラストノートが、肌の温度で自然に香る仕上がりを作ります。
「強く主張しない」「肌と混ざって完成する」というシュファの香り哲学を最もよく表した一本です。
「SHUHUA PICK」として本人が主体的にセレクトした香りであることが、単なるアンバサダー起用との差別化ポイントです。強い香水が苦手な方にもなじみやすく、香水初挑戦の一本としてもおすすめできます。
シュファ(SHUHUA)の愛用香水②クロワーパンド『1397 Enchanted(エンチャンテッド)』
TABOO PEACHと同じく「SHUHUA PICK」として選ばれた一本。2024年のアンバサダー就任インタビューで同時に紹介されており、台湾系ブランドのアンバサダーとして自らのルーツを大切にしながら選んだ2本の一方を担っています。
クロワーパンド『1397 Enchanted』の香り
- トップノート:ローズ・フローラル
- ミドルノート:ジャスミン・フルーティー
- ラストノート:サンダルウッド・ムスク
野ばらのような繊細さで始まるローズが、ジャスミンの甘みとともに柔らかく広がります。TABOOと比べると少し大人びた、静かな女性らしさが漂います。サンダルウッドのラストノートが落ち着きと深みを加えます。
TABOOがシュファの「無垢でピュアな側面」なら、Enchantedは「凛とした芯の強さ」。同じブランドの2本が、彼女の二面性を補完し合っています。
TABOO PEACHとEnchantedの2本を使い分けることで、シュファが語る「肌と混ざる自然な香り」を気分や場面に合わせて楽しめます。台湾発のニッチブランドで日本での認知はまだ低く、いま試せる希少な一本とも言えます。
5人の香水を並べると、(G)I-DLEの「香りのセルフプロデュース」が見えてくる
- ミヨン:ウッド系(No.04)・グラマラスフローラル(I Want Choo)・パウダリー(Poudree)|強さと上品さの使い分け
- ミンニ:ホワイトフローラル(インフロレッセンス)・フローラルウッディ(パラドックス)|「人生の香り」を軸に深化
- ソヨン:重厚ウッディ(サンジェルマン34)・ペーパーノート(ローパピエ)|創作の時間に寄り添う2本
- ウギ:ニッチウッディ(Perfume 7)・フレッシュフルーティー(English Pear)|こだわりと親しみやすさの共存
- シュファ:ピーチフルーティー(TABOO)・ローズフローラル(Enchanted)|肌と混ざる「引き算の香り」2本
5人に共通しているのは、「誰かのために選ぶ」のではなく「自分のために選ぶ」という姿勢です。ミヨンは「武装するための香り」として、ミンニは「自分を定義し続ける香り」として、ソヨンは「創作の孤独を共にする香り」として使っています。ウギは数字「7」への個人的なこだわりを香りに宿し、シュファは体質と哲学から「強すぎない香り」だけを選んでいます。
使い分けの視点で見ると、ハレの場には強めのフローラル・ウッド系を、日常やプライベートにはムスクやパウダリー系を選ぶ傾向が5人全員に共通しています。この「場に応じた切り替え」こそ、セルフプロデュースを体現するグループらしい香りの哲学です。

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